母乳育児の母体へのメリット

母乳育児で赤ちゃんを育てることには、お母さんの体にとってもいいことがたくさんあります。赤ちゃんがおっぱいを吸うと、その刺激によりお母さんには母性を育てるホルモンが分泌されます。プロラクチンという物質で、催乳ホルモン、母性愛ホルモンとも呼ばれています。出産直後に大量に分泌され、赤ちゃんを思う母性愛を育てたり、母乳の分泌を促す作用があります。出産直後が母性愛の成熟期であると言われるのもこのためです。

 

また、やはり赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、オキシトシンという物質が分泌されて、子宮回復が促されます。お母さんの体の回復は子宮の回復と大きくかかわってきますから、オキシトシンが分泌されることでより早くもとの元気な体に戻ることができます。母乳育児で赤ちゃんを育てたお母さんは、子宮ガンや乳がんになる確率が低く、また、更年期障害も比較的軽いといわれています。

 

さらに、赤ちゃんがおっぱいを飲む回数が、お母さんの排卵をコントロールします。赤ちゃんが母乳を飲んでいる間、半年から1年くらい排卵はありません。確かな効果ではありませんが、出産直後の妊娠は母乳をあげていることで回避できる可能性が大きいといえます。哺乳動物である人間にとって、子どもを育てるサイクルの中で授乳はごく当たり前の行為で、自然にかなったことです。繰り返し子どもを産み育てていく母親が、元気になっていくプロセスもそこにあらかじめ含まれているのでしょう。