母乳指導をしている産院を選ぶ

母乳育児を目指しているお母さんは、母乳指導をしている病院を選びましょう。一般に母乳指導とは、産前には母乳で育てていく上での知識や栄養指導を行ったり、おっぱいのマッサージ方法を教えてくれます。産後には、初乳をきちんと飲ませてあげる手助けや、乳頭のコンディションを整えたりしてくれます。さらに母乳育児におけるさまざまな質問や悩みに答えてくれます。母乳指導といっても、どこの病院でも同じ指導がなされているわけではありません。

 

母乳を出すための指導ではありますが、母乳を出すためのマッサージや予備学習をしながら、提携するミルク会社の栄養指導もあわせて取り入れている病院が多いことも事実です。ミルクがいけないというわけではありませんが、微妙に母乳指導の形がずれてきてしまうこともあります。望ましい母乳指導とは、母乳のみで育てていこうというお母さんの意思をリードしてくれる指導です。妊娠中期ころより検診の度におっぱいの状態もチェックして、出産に備えているところもあります。母乳育児に対する病院の姿勢をきちんと打ち出しているところを選びましょう。

 

乳頭が陥没していたり、扁平であったり、あるいは大きすぎたり、小さすぎたり、一見、とても赤ちゃんがお乳を吸ってくれそうに見えなくても、マッサージと強い意志で、母乳育児を進めていける可能性は決して少なくはありません。その可能性を示唆し、一緒に努力してくれる病院こそが望ましいといえます。母乳がなかなか出てくれない時や、赤ちゃんが飲んでくれない時、母乳育児を進めていくことはお母さんにとってつらくなることもあるでしょう。そんな時、寄り添って力になってくれる、母乳で育てていける自信を与えてくれる、そんな病院にめぐり合えたらいいですね。