貧血

貧血

母乳育児をしているときは貧血になりやすいので注意が必要です。乳房の中にはたくさんの血管があり、お母さんの血液が赤ちゃんの栄養となるおっぱいに変わっていきます。血液は赤く、おっぱいは乳白色ですが、それは赤血球が母乳の成分になっていないせいで、母乳の成分には血液に匹敵する栄養分が含まれています。貧血は知らず知らずのうちに重症化してきて、お母さん自身ががんばりすぎて倒れてしまうこともあります。貧血になると、めまいや頭痛が頻繁に起こるようになりますから、ひどくなる前に早めに医師に相談することも大切です。

 

授乳中は特に食生活に注意して鉄分を取り、貧血にならないように気をつけなければなりません。鉄分の多い食品としては、小松菜、ほうれん草、菜の花などの緑黄色野菜、牡蠣、かつお、しじみなどの魚介類、高野豆腐や納豆などの大豆類、ひじきや切干大根などの乾物類があります。一度に大量に摂取しても、体が吸収できる量は限られているので、少しずつ何回にも分けて食べましょう。乾物などは、多めに煮て、小分けして冷凍保存すると便利です。できるだけ、母乳がおいしくなる植物性の食べ物から鉄分を摂取することをお勧めします。

 

もし赤ちゃんが飲んでいる母乳と同じくらいの血液が体外に流れてしまったら、お母さんの命にかかわる事態になることは容易に想像できます。哺乳動物のお母さんは、自分の身を削るようにして赤ちゃんにお乳をあげるという驚くべき行為を、いとも自然にやってのけてしまうのです。