母乳の成分について
母乳にはどのような成分が含まれているのでしょうか?科学が進歩していくにつれて、母乳は赤ちゃんにとって「理想の栄養」であることが次第にわかってきました。母乳には、人が成長するために最も必要とされる100以上もの栄養素がちょうどよい濃度で含まれているそうです。母乳に含まれる主な成分(栄養素)をご紹介したいと思います。
母乳中にあるたんぱく質は、牛乳に含まれるものと組成が異なるそうです。母乳にたくさん含まれている乳清(ホエーたんぱく)は牛乳に含まれるカゼインよりも人の赤ちゃんが消化しやすいたんぱく質にされています。そして栄養価も高いという点が特徴のようです。なお、母乳中のたんぱく質濃度というものは母親が食べるものによって変化することはありません。
また、母乳中の脂肪は、赤ちゃんにとって要なエネルギー源となります。脂肪濃度は母親の食事に影響されてしまいます。そのため授乳のたびに変化します。また1回の授乳でも初めのころと最後とではまったく異なるそうです。飲み始めは赤ちゃんのおなかがもたれないように脂肪濃度の低いものが出ます。そして次第に高いものが出てくるといった仕組みになっています。