母乳育児と赤ちゃんの様子

母乳をのませるときは、赤ちゃんの様子をチェックすることも大切です。機嫌がいいのか、皮膚の色はよいのか、泣き声は元気なのか、母乳を1日8回以上飲んでいるのか、母乳を飲むときにコクコクと喉を鳴らしているか・・というようにどあらゆる面から赤ちゃんの様子をチェックしましょう。赤ちゃんの体重が増えないという悩みをもっているお母さんもいますよね。

 

出生後しばらくは“生理的体重減少”が起こりますので、これによって出生時の約10%もの体重が減ってしまうことがあります。しかし、これはどのような赤ちゃんにでも見られることなので心配はいりません。赤ちゃんが元気で、なおかつ普通に生活していれば1〜2週間くりあで戻ります。それ以上にお母さんが気にするのは、1ヶ月検診で体重不足だと指摘されたときですよね。

 

日本では赤ちゃんの体重が1日あたり30g、そして1ヶ月あたり1kg以上増えていないと体重の増えが悪いと判断されます。しかし、WHOによると完全母乳の赤ちゃんにおける体重増加は500g以上/月が目安となっています。母子健康手帳にのっている発育曲線はミルクや母乳、また混合とそれぞれ違う栄養で育てられた赤ちゃんの数値をすべて合わせた平均値に過ぎないのです。つまり、それほど神経質になる必要はないといえるでしょう。